本日も参加しています→人気blogランキングへ
個展で出品している作品を一枚ご紹介いたします。
倉敷市の
「ほんまち館・GALLERY」にて販売予定の版画です。
(昨日ほんまち館へこれとは別な作品を10枚送りました!)
額もsichihukuお手製です。
コンパネ、コルクボード、作品、アクリル板の順で挟み、
ナットで締め上げております。
見えない裏のコンパネにも色が乗ってますよ。きれいなクリーム色です。
作品の縁を火で炙りました。
カットしたい部分を残し、作品を板にサンドして守ってから、
ライターで豪快に燃やしますっ!!
火の粉をハケでちょちょ、っと払って、このようになりました。
キレイに焼ききってくれてちょっと感動。
作品の紙はニューブレダンという銘柄。
厚手の水彩画用紙と同じです。ちょっぴり高級感があります。
台湾の「ピーターと狼」。キー・ファン・シァンという作家の絵です。
この絵本は大変思い出深い一冊。宝物です。
中古のパソコンをいじり始めたばかりの三年前、
私はとある美術館でアジア絵本原画ビエンナーレを観に行き、この絵本原画と出会いました。
小さな作品でしたが、画面から出るオーラというか…
ものすごい力で私の心をわし掴みにしてきて、すっかり惹かれてしまったのです。
子一時間も立ち尽くしていたでしょうか。
その頃学校を辞めて、人生賭けて絵と向き合っていこうと決心したばかり。
自身を重ねて、絶対に本を手に入れようと鼻息荒く美術館を出たわけですが
(原画は売ってくれなかったので)
これがまた中々手に入らない!!
その美術館を初め、ネット本屋、図書館、絵本サークル、そして全国の書店に問い合わせの電話をする日々。
でも当時の某絵本専門書店では
他の国ならともかく、台湾とのルートが無いとまで言われてしまって
お先真っ暗の八方ふさがりとはまさにこの事。あっという間に半年が経っていました。
そんなある日、ぼ~っとネット検索をしていたら、
中国語の絵本など翻訳を手がけていらしゃる方のHPに行き当たったのです。
失礼ながらいきなりメールで本題を切り出し、ご相談したら、
特別になんとお友達経由で台湾から私の元へその本を届けてくださったのです!!
包装を解いた時の感動は忘れられない。
本をぎゅ~っと抱きしめたら少しカーブが付いてしまった。
涙の痕も付いてしまいました。
この絵本は本当に大事な本。
これが手元に届いてやっと自分の道を歩いていける自信を得る事が出来ました。
今も毎日眺め、気落ちした時に中を開きます。
現在も“しのわずり”さんとはブログを通じて交流を持たせていただいている事は
幸せです。
本当にありがとうございました。
翻訳家
しのわずりさんのブログはこちら。絵本を初め中国茶、アジア映画、アジアンスウィーツの情報満載です!!
こちらもクリックしてね→人気blogランキングへ